「ねぇ、飛ぶことを忘れてしまった鳥が空を見つめていたら、あなたはどうする?」


急な質問

視線は 空に向けたまま


答えて頂戴


どうすれば良いの?


「きっと、教えてあげると思うよ。
 今見ている その広い空も、君なら全て 自分のものに出来るんだ、ってね。」


飛ぶことを忘れてしまった 小さな鳥は、


優しくかけられる言葉のたった一言で、自分が飛べることを思い出し、


もう一度、飛ぶことが出来るだろう


「でも…わたしは、もう 飛べないわ」


小さく呟いた その言葉は、


きっと、あなたには聞こえなかったでしょう。




 (070819 羽根を失くしてしまったの。)


 + pie in the sky.: 儚い望み。当てにならない話