ねぇ、僕は ずっと 世界の中心は君だと思っていたんだ。

だって、誰もが君を大切にしていたし

みんなが君を愛していた。

(もちろん、僕も)

それなのに、何故だろう。

君が居なくなった今も、世界は相変わらず動き続け

夜になり、朝が来る。


変わったのは、僕だけだろうか。

日付は どんどん変わっていくのに、

僕の時間は 止まったままで。

忘れてしまったのだろうか、君が居たことを。

いや、もしかしたら 気付かない振りをしているだけかも。

君が今も 何処かに居ることを信じて。

それは、神への信仰にも似た 神聖な。

それなら 僕も、君の崇拝者の一人になろう。

そうしてまた、自分を騙しながら 今日を生きるのだ。




 070907 (世界が君を連れて行ったんだ。)